飲食店勤務未経験で創業融資1000万円獲得(無担保無保証)をした方法

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飲食店勤務未経験で創業融資1000万円獲得(無担保無保証)をした方法

飲食店の創業融資

「飲食店で働いたことがない自分が、本当に1,000万円も創業融資を受けられるのだろうか?」

そう思う方は少なくありません。実は私自身、飲食店勤務の経験ゼロで創業し、結果として日本政策金融公庫から無担保・無保証で1,000万円の創業融資を受けることができました。

この記事では、なぜ未経験者でも高額な創業融資が実現できたのか、その具体的な方法を惜しみなくお伝えします。未経験者だからこそ押さえるべきポイントと、審査で高く評価される準備のコツを体系的にまとめました。

綿密な事業計画を構築する

綿密な事業計画

創業融資を獲得するのに何より大事なのが、事業計画の精度です。「とりあえずカフェをやってみたい」では、審査担当者に不安しか与えません。私の場合、売上予測・経費構造・メニュー構成・立地戦略・営業時間・人件費配分などをすべて具体的に設計しました。商品ごとの原価率と販売単価から月次損益計算書を作り、5年分の損益計画と資金繰り表を作成しました。

売上・経費の根拠を明確にする

計画書に書く数字は、納得感が命です。売上は「想定客数×客単価」、経費は「見積もり」や「同業調査」で裏付けをとりました。

例えば「1日60人来店 × 客単価3,500円 × 25日営業」で売上は90万円。原価率や人件費比率も、実際の飲食店オーナーへのヒアリングで調査。数字にストーリーがあることが、信頼を得るポイントです。

店長・料理長には経験者を採用

料理長を採用

自分が飲食未経験であることは、隠すのではなくカバーする発想が重要です。私は飲食経験10年以上の料理長を採用予定として、雇用契約書の雛形も添えて提出しました。面接ではその方の職務経歴書も添えて、「技術は料理長が、経営は自分が担う」と役割分担を明確化。未経験のリスクをチーム体制で補うことで、安心感を与えました。

創業融資の自己資金は3割以上を確保

自己資金を確保

融資1,000万円を希望するなら、最低でも300万円の自己資金を用意するのが望ましいです。私は開業の1年以上前から貯金を始め、給与振込口座の履歴を提示することで「しっかり貯めた自己資金」であることを証明しました。通帳の見せ金や一時的な入金では評価されません。貯金の“蓄積プロセス”を見せることが大事です。

赤字リスクへの対策も用意

「順調にいかなかった場合の対応策」まで準備していると、審査官の印象が一気に変わります。私の場合は、万が一1年目が赤字になった場合のキャッシュフロー対応策、追加資金調達シナリオ、副業収入などのバックアップ案を別紙で提出しました。最悪の事態にも備えていることで、「この人は本気だ」と評価されます。

創業計画書+詳細な別紙を提出

創業計画書

公庫が用意している様式の創業計画書はA4たった1枚。これでは伝えきれないので、私はPowerPointで詳細な事業構想書(10ページ超)とExcelで資金計画・損益計画・資金繰り表を作成して添付しました。特にパワポのビジュアル資料は「事業内容の理解がしやすい」と面接で高評価でした。

SNSでの集客力を見せた

事前にInstagramアカウントを開設し、飲食業界のコンテンツ発信を続けてフォロワー1万人を獲得。将来の顧客リストとして活用できることをアピールしました。SNSを活用して顧客を事前に集めていることは、開業後の売上見込みとして評価されます。必須ではありませんが、大きなプラスになります。

強みと差別化を明確に

競合と何が違うのかを言語化できることは非常に重要です。私は自店のコンセプト、提供価値、ターゲット、価格帯、立地、SNS戦略、スタッフ教育方針までを整理し、「競合に勝てる理由」を明確に提示。審査官にとって「この店には勝ち筋がある」と思わせる材料があれば、融資判断は前向きになります。

商圏の競合分析を徹底する

競合分析

周辺3km圏内の競合飲食店を20店舗以上調査し、価格帯、客層、強み・弱みをExcelで表にまとめました。その上で自店舗の優位性(例:昼夜営業、デリバリー対応、映える内装など)を明確化。現地調査をしたこと自体が行動力の証明となり、審査官の信頼を得られます。

信用情報に傷をつけない

消費者金融やカードローンでの借入は、信用情報に悪影響を与えます。私は開業前にクレジットの支払い履歴、公共料金の支払履歴を確認し、万全を期しました。たとえ小額でも支払い遅延があるとマイナス印象になるため、開業準備と同時に信用管理も徹底する必要があります。

面接ではハキハキと、自信を持って答える

日本政策金融公庫と面談

最終的に面接は「人」を見られます。私は質問に対して論理的かつ簡潔に答え、質問の意図を汲んで話す練習を重ねました。笑顔と自信は大前提。事業計画をしっかり作っていれば、答える内容にも一貫性が出て、自然と説得力が増します。

まとめ

飲食未経験者であっても、十分な準備と戦略で創業融資は通せます。大事なのは「熱意」よりも「納得」。審査官が安心できる材料を一つひとつ揃え、「この人なら返せそう」と思わせること。創業融資戦略室では、これらの要素をすべて網羅した事業計画のサポートを行っています。

「経験がないから」とあきらめず、一緒に“勝てる計画”を立てていきましょう。

審査通過率100%の創業戦略室とは

2025年の創業融資審査通過率100%の「店舗ビジネス特化」の創業融資支援サービス「創業融資戦略室」のご紹介です。
エステサロン・整体院・パーソナルジム・ネイルさサロンなどの店舗ビジネスに特化した創業融資の支援サービスで、事業計画書などをお作りしています。
報酬は成果報酬型なので、審査に通過しなかったら費用は0円と「安心のサービス」となっています。創業融資戦略室の代表が、銀行出身・経営コンサルティングファーム出身者で、かつ自分自身でも飲食店を経営しており、もちろん創業融資も自分で申請して通過しています。
机上空論ではない創業融資の支援なら「創業融資戦略室」にお任せください。

創業融資計画書を自分で作った場合の漫画
創業融資計画書を創業融資戦略室に依頼した場合の漫画

著者

平井 東

株式会社SBMコンサルティング 代表取締役
創業融資戦略室 代表  

銀行・税理士法人・経営コンサルティング会社・デジタルマーケティング会社等を経て(株)SBMコンサルティングを設立。これまでの実務経験を活かし「創業融資に特化したサービス」をご提供しております。
創業融資・マーケティング戦略の立案、SEO・MEO・リスティング広告・ホームページ制作などの施策を一気通貫で行うことで創業期の成功を支えている。また自分自身も飲食店を経営しており、創業融資にも成功している。机上の空論ではない現場の実務家。

経営コンサルティングの国内唯一の国家資格:中小企業診断士の資格を保有
講師実績:大学・セミナー・イベントなど、講師としての実績多数
創業支援実績:創業支援は3,000件超の専門家