SEOは無くなる?SEOとChatGPTの関係について
SEO対策は必要なくなりますか?とよく相談を受けます。私の答えは「無くならない」です。ただし、難しくなる領域もありますし、今後も重要性が変わらない領域もあります。そしてChatGPTにとってもWebサイトやブログは必要なものであり、相互に影響し合っていくものであると考えています。これからのSEOとChatGPTの関係を理解し、取り組むべき方向性を決めていきましょう。それでは本題に入ります。
目次
ChatGPTとは
難しい言い方をすると「ChatGPTは、OpenAIが開発したGPT-3.5アーキテクチャに基づく大規模言語モデルになります。」ChatGPTは、人工知能技術を使用して、自然言語での対話をしているかのような文章を作成することができます。ChatGPTは、様々なトピックや情報に関する知識を持ち、利用者の質問や入力に応じて適切な回答や情報を提供することができるAIツールです。
検索エンジンとは
検索エンジンとはインターネットを通じて、Webサイトなどを検索するためのシステムです。iPhoneを使っている人はサファリを開くと、Googleの検索画面が表示されます。そのGoogleの検索窓に言葉(キーワード)を入力すると、Googleが最適なページを表示してくれます。現在の消費行動の中で、『検索エンジン』は必須となっています。スタンダードとなったWebマーケティング施策であるSEO対策とは、検索エンジンの最適化のことを指します。
検索エンジンのSEOは不要になるのか
検索エンジンのSEO対策は必要なくなるのか?という相談を投げかけられることが多くなりましたのでここで回答させていただきます。答えは「No」です。検索エンジンはこれから形が少し変わる可能性がありますが、自分自身で情報を収集して意思決定をすることは変わらないと思います。車を買うのにAIにおすすめを聞いてそのまま変えますか?やはり自分で比較検討をして、消費者の口コミを見て決めたくありませんか?そのため、特定の領域では、検索エンジンの利用が減る可能性がありますが、打撃を受けるのは事業者ではなく、アフィリエイトの仕事をしている人だと予想しています。
検索エンジンがないとAIが学習できない
そもそもの話をすると、現在のAIはWeb上の情報を学習して提案してくれる流れとなっています。つまり、検索エンジンに登録されているWebサイトや記事がなくなれば、AIの学習は止まってしまうと考えています(学習領域が限定的になる)。そのため、Web上に乗ってくる最新の情報は、これからも重要になってきます。
SEOが難しくなる領域
SEO対策には難しくなる領域があります。それは、アフィエイトの仕事をしている方が対策をしていたKnowクエリの領域です。Knowクエリとは、検索意図を分類した場合、知らない情報を知るために検索する時に検索をするキーワード群になります。具体的には「SEOとは?」などの、そもそもSEO対策を知らない人がSEO対策をするために検索をする時の「とは?」などのキーワードです。こちらは、ChatGPTに相談をすればある程度の回答が返ってくることでしょう。
SEOが残る(伸びる)領域
今後も検索エンジンのSEO対策が力を発揮する領域は、Knowクエリ以外の検索キーワードです。どんな商品を買いたいのか、どんな場所に行きたいのか、どんな方法を採用するのか、などの検索意図は多様な答えや方法があるため、最適な回答をだすのが難しい(そもそも最適な回答がない領域)と思います。そのため、検索エンジンなどの情報を見て意思決定をする流れは変わらないと思います。つまり、事業者はしっかりとSEO対策を継続する必要があるということです。
SEO対策とChatGPTの未来
SEO対策とChatGPTの未来を考察していきます。私は相互に影響しあうものの、どちらか一方が無くなることはないと思っています。ただし、Googleのアルゴリズムのアップデートはこれまで以上に大きなものが出てくる可能性があると考えています。想像の話ですが、AIで生成した記事の検索順位が上がりにくくなることや、ペナルティを受ける可能性も0ではないと考えています。また、AIが発するような一般論的な情報ではなく、うちの会社でしか知り得ない独自性の高い情報や、口コミなどの情報が評価されていく傾向があるのではないかと想像しています。
私が考えるSEOの未来像
私が想像しているSEO対策の未来像は、アフィリエイトなどのKnowクエリを対策している人が淘汰されていき、事業者のSEO対策の重要性が増してくるというものです。そのため、検索回数が大きい一般的な知識情報の対策を強化せずに、自社でしか発信できない情報やファンを増やす仕組み作りをしていく必要があります。そのため弊社のSEOコンサルティング先では、HPの各ページにSNSへのリンクを設けフォローしてもらい、継続的・かつファンがつきやすい情報を配信しています。またSNSからHPへの流入を増やす全体戦略を採用しています。これからは、Webマーケティングは総力戦になります。個別の施策だけでなく、網羅的に対策を行いましょう。
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