SEO(search engine optimization)とは
SEOとは『search engine optimization』の略称で、検索エンジンの最適化のことをさします。GoogleやYahooなどの検索エンジンで検索をしたときに、検索順位が上位に表示されるように対策をすることをいいます。昨今の消費者の消費行動は『検索』が当たり前になりました。SEO対策の結果で認知度の拡大や売上に与える影響が大きくなっています。Webマーケティングを知る上では、外せない内容ですのでしっかりとSEOとは?について学んでいきましょう。
目次
SEOとは
SEOとは、検索エンジンの検索順位を引き上げることをいいます。search engine optimization(サーチエンジンオプティマイゼーション)を略したものです。読み方は『エスイーオー』です。GoogleやYahooなどの検索エンジンの検索結果は適当に決まっているわけではありません。Googleのアルゴリズムの評価によって検索順位は決定します。とはいえGoogleに対する対策だけではなく、一番にユーザー(読者)の検索意図に沿ったコンテンツを作成する必要があります。目的を履き違えないように気をつけましょう。一昔前は『ブラックハットSEO』という、テクニックに走ったSEO対策でも検索順位が上がりましたが、今では難しいです。ホワイトハットと言われるテクニックに走りすぎないSEOを学んでいきましょう。
SEOの市場規模
クロスフィニティ株式会社による調査として2016年に発表された「SEO市場規模予測2014-2018」では、SEOの市場規模が2014年には356億円になっています。2018年には500億円を超えています。2014〜2018年の間に年間9%前後の成長率となっていく予想でした。その後も同率程度で成長することを考慮すると2022年の市場規模は700億円ほどになる予想です。
(画像出典:クロスフィニティ、「2016年度版国内SEO市場予測 (2014-2018)」を発表|株式会社デジタルホールディングスのプレスリリース (prtimes.jp))
Google広告のキーワードプランナーでseoの月間平均検索ボリュームを調べてみると49,500回/月も検索されており、現在でもニーズがあるキーワードであることがわかります。
(画像出典:Googleキーワードプランナー)
検索エンジンの仕組み
検索エンジンはどのように、Webサイトを認識して検索結果に表示するのかを説明していきます。
クロール
検索エンジンの仕組みは、クローラーという検索エンジンのロボットが、Webサイトの中を巡回します。巡回をしながらWebサイト上の情報を取得していきます。この際に内部リンクの構造が分かりにくいと、Webサイトの隅々までページの情報を取得できなくなってしまいます。Googleのクローラーが迷わないように、リンク構造をわかりやすくしましょう。
インデックス
クロールの巡回によって、Googleが認識したページの内容を調査・分析し、データベースに保存することをインデックスするといいます。
2023年のインデックスの状況
2023年の最新情報としては、ドメインを取得してまもないWebサイトのインデックスがされにくい状況です。また、品質の低い新しいページもインデックスされない傾向にあります。以前より、インデックスに時間を要することが多くなっています。良質なコンテンツを作成できるように尽力しましょう。
SEO対策で重要なこと
SEO対策を行う上で重要になることをまとめました。SEOとは?を理解するのに、重要な内容ですので集中して見ていきましょう。
YMYL
YMYLとはYour Money or Your Lifeの略称となります。言葉の通り、お金や生活(健康)に関わる領域のことを指します。今とこれからの幸福(経済的、身体的、安全)に影響を与える可能性があるページは、信頼できる情報ではなければなりません。YMYL領域のページは高度な専門性と権威性とともに作成されなければならないというものです。
E-A-T
E-A-Tはそれぞれ下記の頭文字から抽出しています。
■Expertise(専門性)
■Authoritativeness(権威性)
■Trustworthiness(信頼性)
Webサイト全体・ページ単位で、専門性・権威性・信頼性がそれぞれ高くなる必要があります。ユーザーが、ちゃんとした人からちゃんとした情報を入手できるようにするためのものです。例えば医師免許がない一般人が書くがんに関する情報よりも、医師免許を持つ権威性・専門性が高く、信頼される情報のほうが検索順位が上がりやすくなる、ということです。
タイトルの設定
SEO対策の基本はタイトル(title)の最適化です。タイトルタグに検索順位を上げたいキーワードを入れる必要があります。ただ、タイトルにキーワードをいれればいい。というわけではありません。そのコンテンツ内の内容も大事になりますので、本文と関連するタイトルにしましょう。
メタディスクリプションの設定
メタディスクリプションは説明文部分で、検索結果のタイトルの下に表示される『どんな内容のページか』を伝えるもので、本文の要約になります。魅力的に伝えることでクリック率の向上を期待できます。直接的にSEOに影響がないと言われていますが、クリック率の改善につながれば間接的にSEOに影響があります。そのためページごとにしっかりとユニーク化(ページごとに設定)を図ることをお勧めします。
Hタグの設定
Hタグとはページ内の見出しのことです。見出しの中にもキーワードを入れることをお勧めします。見出しの構成がきれいな状態でないと検索順位が上がりにくくなります。コンテンツの本文作成の手順としては、まずは見出しを作成して全体の流れと、コンテンツの内容に抜け漏れがないことを確認しましょう。注意してほしいのは、見出しの構成を無視して、大きい文字にしたいからという理由でhタグを使ってしまう人がいます。このようなことが内容に気をつけましょう。
読み手ファーストのコンテンツ作成
SEOについての理解が深まっていることかと思いますが、テクニックに走りすぎるのは危険です。目指すべき内容は読み手が喜ぶ記事です。喜ぶとは、課題を持って検索した人に対しては、課題を解決できる記事を提供する。知りたい、という検索意図を持つ人には適切な分量で、適切な内容でお伝えする。自分でやりたい、という人にはノウハウを提供する。買いたいという人には、買いやすいように商品の最適な情報をお伝えすることが大事です。SEOになれればなれるほど、顧客視点でなくなってしまうことがありますので気をつけましょう。
独自のコンテンツ作成
人の真似をしたコンテンツブログではなく、自社の独自のコンテンツを作成しましょう。もうすでに提供されている記事を、量産してもあまり意味がありません。自社独自の情報発信を意識しましょう。具他的には、hタグで競合サイトを調査し、全部が全部被らないように気をつけることです。自社で独自に調査した情報や、自社でしか知り得ない情報の発信を目指しましょう。
Webサイト全体の専門性
Webサイトの全体の専門性も重要になってきています。ページ単位も重要ですが、ページ全体としてどのようなコンテンツが集まったWebサイトなのか?ということが評価されます。例えば、医療系のWebサイトなのに、突然『今日ディズニーランドにいきました』のような社員の日記が入ってくると専門性が下がります。気をつけましょう。
ページの専門性
Webサイト全体での評価もありますが、ページ単位の専門性も重要です。ページの内容を充実させて、専門性を高めましょう。Webサイト全体の専門性を高めるためにも専門性の高い個別ページを作成しましょう。
品質が低いコンテンツ
ページをたくさん作れば作るほどいい、という考え方もありますが、質の低いコンテンツを量産すると、Webサイト全体の評価低下につながります。気をつけましょう。SEOコンサルティングの現場でも、低品質のコンテンツを削除することからスタートすることがあります。専門性を高めて評価してもらえるように気をつけましょう。
キーワードの選定
キーワードの選定はSEOとは?を知る上でとても大事なテーマです。Googleの検索エンジンで一ヶ月に何回検索されているか?を調べることができます。これは、Google広告のキーワードプランナーを活用することで調査できます。検索されている回数が大きい人気のキーワードほど、競合が強く検索順位を上げることが困難になります。そたのめロングテールキーワードもあわせて対策しましょう。自社に商品・サービスの関連するキーワードで検索順位を上げられるように検索キーワードの対策を行いましょう。
ページスピードを早める
ページスピードもSEO対策で重要になってきています。スマホでホームページを開こうとしたら、なかなか表示されなくてイライラしてページを閉じた。という経験をしたことがないでしょうか?このように、ページの表示スピードを引き上げるためにGoogleが推奨するコーディングを行い、画像のサイズなども最適にする必要があります。ページスピードは、Googleのページスピードインサイトで点数の評価が可能で、改善策まで提示してくれます。しっかり対策しましょう。
重複コンテンツを避ける
重複コンテンツとは、自社サイト内で同じ内容のページを作らないことです。またSEOのキーワードが被ってしまうと、SEOの力が分散され、本来検索順位を上げたいページが上がらなくなるリスクがあります。重複コンテンツにならないようにするために、特定のキーワードの検索順位を上げたい時は過去にコンテンツを作っている場合はリライトをしましょう。リライトとは、過去に書いた記事を修正・編集することです。
コピーコンテンツを避ける
他のWebサイトの記事をそのままコピーして投稿しないようにしましょう。検索順位が上がっているページをコピーしたら検索順位があがる訳ではありません。ペナルティを受けてしまい、webサイト全体が表示されなくなる。というリスクがあります。コピーコンテンツは絶対にやめましょう。
スマホ対応の有無
スマホ対応は必ず行いましょう。現在検索順位を決める際にはスマホの画面をもとに評価していると言われています。このことをモバイルファーストインデックスといいます。現在、パソコンを活用しての検索よりもスマートフォンを活用しての検索の割合の多いためスマホ対応は必須です。一般的にはパソコン用のデザインとスマホ用のデザインを作る必要があります。そしてデバイスごと、表示される画面の大きさによって表示が最適化される、レスポンシブデザインのWebサイトにする必要があります。スマホ、タブレット、パソコンをそれぞれお持ちの方は、表示される内容が異なることを確認してみてください。
内部リンクの最適化
内部リンクの最適化も重要となります。クリーラーが巡回しやすくすることはもちろんですが、ユーザーが割りやすい内容にする必要があります。Webサイト製作の段階で決まってしまう部分でもあるので、Webサイト製作を外注する場合は気をつけましょう。外部リンクの最適化外部リンクとは被リンクとも呼び、外部のWebサイトから自社のWebサイトのURLを貼っていたくことです。リンクジュースといって、外部のサイトからSEOパワーをもらうことができます。逆を言えば、自社のWebサイトから外部のWebサイトへのリンクを過度にしないように気をつけましょう。『自社→外部』のリンクを設定する場合は、nofollow(ノーフォロー)タグを設定しましょう。ノーフォーロータグを設定することで、ドメインのパワーを外部のサイトには垂れ流さない設定にできます。
SEO対策のメリット
SEO対策のメリットはたくさんあります。この記事は事業者向けのメリットを記載していきます。
認知度拡大
ブランド認知の拡大に役立ちます。何かしらの検索意図を持って自ら調べた見込み客に情報を提供し、認知度を拡大することで売上の拡大に役立ちます。どれだけいい商品・サービスがあっても知ってもらえなければないのと同じです。事業規模拡大のためにSEO対策を実施しましょう。
自ら検索している熱量の高いユーザー獲得が可能
自ら検索する熱量の高いユーザ獲得が可能になります。潜在顧客と顕在顧客の両方に情報提供することができます。顕在顧客に対する情報はCV(コンバージョン)に直結しやすいため対策を強化しましょう。SEO対策の地一番の目標は売上の拡大です。潜在顧客に対しても丁寧に情報提供することで、将来の見込み客を育てましょう。
費用対効果が高い
SEOは費用対効果が高くなります。理由としては、リスティング広告の場合は広告をかけている時しか売上増加に効果を発揮しません。その一方でSEO対策は、作成したコンテンツは残り続け(メンテナンスは必要ですが)中長期的に売上獲得に効果を発揮します。その点でかけた時間と費用と、その記事が生み続ける売上の効果を考えていただければわかるかと思います。
SEO対策のデメリット
SEO対策にはメリットもあればデメリットもあります。SEO対策を始める前に、どんなリスクがあるのかを把握した上で対策を開始しましょう。
手間がかかる
SEOには手間がかかります。Webサイト全体の専門性を高めることはもちろんですが、ビックキーワードの対策をする場合は、付随するキーワードを洗い出して戦略的に内部リンクを組みコンテンツを制作する必要があります。また競合のコンテンツの内容を確認して、自社の発信するコンテンツで勝てるか?という視点も必要になります。また文字数もそれなりに必要になりますので、時間がかかります。時間が方は外部に委託しましょう。
施策と効果が出るまでのタイムラグがある
施策と効果が出るまでのタイムラグがあります。コンテンツを公開〜検索順位が上がるまで一定の時間が必要です。根気強くコンテンツの配信を継続する必要があります。
Googleのアルゴリズムのアップデートの影響
Googleの検索順位を決めるアルゴリズムのアップデートが定期的にあり、それに対応する必要があります。場合によっては、コンテンツの修正を行う必要が出てきます。しっかりと効果を出したい方は、外部にコンテンツ作成を委託してもいいかもしれません。
SEO効果測定
SEO対策の結果どのような効果があったのかを確かめる方法をお伝えします。このことをアクセス解析とよびます。
検索順位チェックツール
検索順位チェックツールで有名なものとしてGRCとランクトラッカーがあります。それぞれWindowsかMACなのかによって最適なツールは異なります。定期的に検索順位を確認しましょう。検索順位の下落があった場合は、メタタグの修正やコンテンツの内容を修正する必要があります。
Googleアナリティクス
Googleアナリティクスは、ホームページにきた人の人数や性別、地域やページの推移などを分析することができます。ホームページの中に入った後の情報を解析するためのツールになります。またSNSから流入したのか、Googleの自然検索(SEO)によって流入したのかなどを分析することもできます。
Googleサーチコンソール
Googleサーチコンソールでは、ホームページに流入する前の段階の数値を分析することができるアクセス解析ツールです。どんなキーワードで検索されているのか、どのページが何回Googleの検索エンジンで検索されて表示されているかなどの分析ができます。またキーワードごとの検索順位やクリック数・クリック率などのも解析可能です。Googleサーチコンソールと、検索順位のチェックツールをもとに、リライトする記事を選定します。使いこなしてSEO対策を強化しましょう。
コンテンツSEO
コンテンツSEOとは、有益な情報を配信し見込み客に情報提供を行うことです。ブログやオウンドメディアを活用して、定期的に最新のノウハウなどを配信していきます。コンテンツSEOと、コーポレートサイトの固定ページのSEOを両方実施することで集客力を高めていきましょう。
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